高齢者について悪戦苦闘

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高齢者医療、後期高齢者、高齢者雇用安定法など「高齢者」という言葉が頻繁に出てくるようになりました。

そして今や「高齢化社会」がいずれはやって来ることに対して、経済面や医療面などでどう対処していくかが懸念されています。高齢者医療に関しての法律でいう言い方では、65歳から74歳までを「前期高齢者」と言い75歳以上を「後期高齢者」というと規定しています。

これから医歯薬を目指す人達にも「高齢者医療」の問題は避けて通れないことは必至です。ますます高齢化していくこれからの日本、高齢者に対して「優しく思いやりのある日本」であって欲しいと考えます。しかし「優しく思いやりのある日本」であるためにはそれなりの国としての蓄えが必要となり、それに備えての「消費税の増税」と言われてきましたが、今のところ増税した分がこれからどのように具体的に使われていくのか、おおよそのことしか我々には分かっていません。これでよいのでしょうか。

看護師をしているわたしの親も高齢者。既に有料の施設に入っています。その施設料も一カ月の料金は、今のところ本人の年金でなんとか賄える状態にはありますが、ひとたび病気になると、高額の医療費がかかり我々家族の経済を圧迫しています。

一般的に年齢が高くなれば足や手の筋肉が衰え、一つの動作をするにも時間がかかるようになります。これはどうやら内臓の働きも同様で、「唾を飲みこむ」「絡んだ痰を吐きだす」「食べ物が喉を通らない」などができなくなり、痰や食べ物を喉に詰まらせるようになりこれから重大な病気を引き起こす可能性も大きくなります。我が家の高齢者も同様で、ただの風邪からすぐ肺炎を起こし緊急入院、食べ物が喉を通らなくなり管で流動物を体に入れていたのですが、それが上手く体の中に入って行かなかったようで「胃潰瘍」になり吐血し緊急入院しました。

どんなに施設で注意してもらっていても病気は免れないことが家族にも分かり、どうすればいいのかと頭を抱えています。医療現場でも、知識はあるけれどご家族の要望に応えるのは難しく、病院や施設をどこに変えようかと話し合いがもたれるのは日常茶飯事です。

職場は、療養型病床なので危篤や状況や切迫したものはありません。しかし、しばらくしたら自宅での療養を考えていただくので介護予防の領域なんです。そのため、ご家族は次はどこの病院?いっそ施設にしようか?と話し合うんです。実際、自宅で療養される方は少なく、稀に家に帰ろうねとおじいちゃんに声をかけているお嫁さんに遭遇しますが、ほんとうに幸せな恵まれて家庭なんだなと感じてしまいます。

自分の親に、そう言ってあげられるかな?と不安です。